北海道で「ダニ媒介脳炎」患者が死亡 国内3例目、マダニにかまれない対策を

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   厚生労働省は2017年7月11日、北海道で国内3例目となる「ダニ媒介脳炎」が発生し、さらに患者の死亡が確認されたことから、感染予防のためにもマダニにかまれないよう徹底した対策を呼びかける注意喚起を出した。

   ダニ媒介脳炎はマダニにかまれることで「ダニ媒介脳炎ウイルス」に感染し発症する、感染症のひとつ。

  • 咬まれたら「痒い」では済まない(画像はイメージ)
    咬まれたら「痒い」では済まない(画像はイメージ)
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昨年も死者が発生していた

   厚労省によるとダニ媒介脳炎は発熱、筋肉痛などの症状が数日続いたあと髄膜脳炎を起こし、けいれんやめまい、知覚異常、麻痺など重篤な症状になり、ウイルスの型によっては致死率が20%に達するという。

   日本では1993年に北海道で初めて発生し、2016年にも再び北海道で感染が確認され患者が死亡している。

   北海道保健福祉部の報道発表によると、今回死亡したのは函館市の70代の男性で、6月中旬に体調不良を訴えて医療機関に入院。医師が症状からダニ媒介感染症を疑い、血液検査を専門機関に依頼したところダニ媒介脳炎であることが確認されたという。感染したと推定される地域は不明で、現在同保健福祉部が調査を行っている。

   北海道庁や厚労省は道内では「ライム病」や「回帰病」などのダニ媒介感染症が毎年1~10例程度確認されているとし、野外に出かける際は長袖や忌避剤などでマダニ対策を行い、万が一かまれた場合は速やかに医療機関を受診するよう求めている。

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