新聞のとある投書に対し、ネット上で「マッマ、すまんな」「すべてを、親のカタチにはめすぎたのではないでしょうか」などと様々な反響が寄せられ、話題になっている。
注目を集めた投書は、2017年7月10日付の毎日新聞朝刊(東京最終版)の「卒母のススメ」と呼ばれる特集に掲載されたものだ。
「私は卒親する気満々だ」
「卒母のススメ」では、「母親卒業」をテーマにした内容が投稿され、7月から新コーナーとして始まった。今回話題となったのは、10日付の紙面に掲載された3本のうちの1本で、「努力は実を結ばないのね」という見出しがつけられている。「西東京市、『疲れた母』さん。55才」からの投稿だ。
投書は、次のような内容になっている。
「虫歯で苦労しないよう仕上げ磨きを欠かさなかったのに、今じゃ歯磨きしない男に」
などと、息子のためを思って、母親として努力してきたのに、その努力が実らない形の男性に育ってしまった、という嘆き節をユーモラスに書き連ねている。テーマは「読書」「食事内容」「エコ活動」と続く。その上で、
「徒労感いっぱいで、私は卒親する気満々だ」
などとして、最後は、
「卒親にあたって息子らにひと言。『努力が全く実を結ばない世界があるってこと、教えてくれてありがとう』」
と締めくくった。計約320字の長さの文章だ。
「読んでて胸が痛くなってくる」
この投書に対しては10日以降、ツイッターやネット掲示板「2ちゃんねる」などに様々な反応が寄せられた。ツイッターでは、
「皆さん、深刻な感じに捉えてますけど、私(52歳、男子二人の母)は記事を読んで、爆笑しました!!『同じ、同じ!!!!』って。思い通りには育たなかったかもしれませんが、二人の子育てが出来て、私は誇りに思ってます!!」
と、共感を持って楽しんで読んだという声がある一方、
「すべてを、親のカタチにはめすぎたのではないでしょうか この記事を読んでるだけでも 私が子供だったら、反抗すると感じました」(いずれも投稿は11日)
などと、批判的な指摘もあった。また、2ちゃんねるでは、
「マッマ、すまんな」
「読んでて胸が痛くなってくるから、やめちくり~」
「このスレの反応見た感じ、かなり図星らしい」
などと、「息子視点」の声も多数、寄せられている。