夏はカーテン開けたまま寝るべからず
第3位は「早くさっぱりしたいため、夕方帰宅してすぐお風呂に入る」。
風呂上がりは血液の循環が良くなり、手足から体内の熱が放出され、深部体温が下がるので眠りやすくなる。
入浴後に深部体温が下がりきるまでにかかる時間は2~3時間で、就寝の4時間以上前に入浴してしまうと、寝たい時間よりも早くウトウトしてしまい、いざ眠ろうという時には深部体温が下がりきっていてなかなか眠れなくなる。
帰宅後に汗を流したい時はシャワーを軽く浴びる程度にし、風呂につかるのは就寝前がベストだ。もし早く入浴して就寝時間の前にうたた寝してしまった場合は、起きてから白湯やホットレモン、ホットミルク、ホット麦茶など温かい飲み物で体温を上げるとよい。
第2位は「朝の日差しを浴びて目覚めを良くするため、カーテンを少しだけ開けて寝る」。
太陽の光を顔に浴びると、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌が減って目が覚める。夏は日の出の時間が早く、4時半頃には明るくなってしまうので、朝方の睡眠の質が悪くなる。結果睡眠不足となり、昼にウトウトし、夜に眠れなくなる悪循環も起こりうる。
夏の朝は起床後にすぐカーテンを開け、太陽の光を顔に当てて目覚めるとよい。
第1位は「氷枕で寝る」。
脳には温度変化を感知する体温調節中枢があるが、首にはそれにつながる大きな血管の頸動脈(けいどうみゃく)がある。首を冷やしすぎると血液が冷え、脳が体温が低いと勘違いし、体温を下がりにくくする。結果、体の放熱が少なくなって深部体温が下がりにくくなり、眠れなくなる。
一方、冷却シートを額にはって寝るのは、体を冷やしすぎず清涼感があるため、夏の寝付きを良くする効果が期待できる。
夏には掛け布団を横向きに使い、手足を出して寝るとよい。消化不良や免疫低下につながるので、お腹だけは冷やさないようにする。布団を縦に使うと、一度寝返りすると布団が体からはがれてしまうので、横向きに使うのがベストだ。逆に冬は手足も布団の中に入れるよう、縦に使うとよい。