レコード店に入るも写真撮るだけ 若者の奇怪行動に店側は...

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ニーズの変化は「仕方がない」

   J-CASTニュースが都内のレコード店4軒に取材したところ、店内の写真を撮影している若者を「よく見かける」と答えた店は3軒。ただ、残りの1軒の担当者は、「うちの店は年配客が多いこともあるかもしれませんが、これまでに見たことがない」としていた。

   東京・渋谷のあるレコード店の担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、

「店内で撮影だけして帰っていく客は、1日に1組から2組くらいいます。ここ1、2年でよく見かけるようになりました。なかには、本当に商品を一切見ず、写真だけを撮ってサッと帰られる人もいます。一言、『写真を撮ってもいいですか?』と聞かれれば快く了承しますが、それすら無い場合が多いので、こちらとしては『うーん』と思ってしまいます」

と話す。ただ一方で、「レコードブームの影響か、これまであまり見なかったような若いお客様が増えていることも確かで、それは本当に嬉しく感じています」としていた。

   また、店内を撮影する客は「多い」という渋谷のレコード専門店「ネクストレコード」の店主は、「レコードのジャケットだけ見て、『これ格好いい』と中の曲を知らないで買っていく人も多いです」と話す。

   この店主は「レコードの楽しみ方が変わってきているのは実感している」として、

「正直、うちの店でレコードを買う人でも『よくレコードを聴いている』と言う人は少ないんじゃないかな。今では、コレクション目的か、お洒落なアイテムとしてのニーズの方が強いかもしれません」

とも漏らす。その上で、このような変化が起きている理由については、次のように分析していた。

「大音量でレコードを流せる環境が自宅にある人も少ないでしょう。さらに言ってしまえば、音楽を聴くだけならYouTubeでもいいわけです。そういう意味では、レコードが持つ価値が多様化しているのも、仕方がない部分があるんじゃないかと思います」
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