「激しい熱が芝を焦がし、コートを滑りやすくした」
18番コートで戦ったムラデノビッチだが「他の多くのコートでプレーした選手も同様の悪影響を受けた」と、自身がプレーしたコートに限らない旨を7日付英紙「The Sun」で主張。さらに、コンディションが悪い原因について「激しい熱が芝を焦がし、コートを滑りやすくした」と推測し、これを大会主催者側も支持したとしている。フェデラーはこの考えに「高熱で芝の状態が悪化し、滑りやすくなる現象は知られている」としつつ、ムラデノビッチらの意見は受け止められるべきだと述べたという。
ちなみに現地時間の1日の観測では、最高気温が摂氏35.7度で、史上最も暑い大会といわれた。
ウィンブルドンに使用されるテニス競技場「オールイングランド・クラブ」の管理責任者であるニール・スタブリー氏は「各コートの管理は例年とまったく同じ水準で進められている」とし、「大会で試合を重ねるうちにベースラインが摩耗や傷みの徴候を見せるのは一般的なことだ」と主張。オールイングランド・クラブでは毎朝コートの固さの測定や、一定の水分量の維持といった管理を徹底していると伝えている。
また前出「The ABC Board」で同氏は、「7月3~8日の大会最初の6日間はほとんど雨が降らず、芝の摩耗につながった」と分析し、芝が強いストレスにさらされているのが原因のひとつだとの見方を示した。ただ、10日からの大会第2週目からは「問題はない」と試合がない9日に何らかの対策を打つことを示唆している。