実は美肌と健康の大敵「女子会のお酒」 あの30代女優が肌年齢「84歳」の理由

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【美と若さの新常識】(NHKBSプレミアム)2017年7月6日放送
お酒は『老ける毒』 若さを守る対策術

   古代エジプトの女王クレオパトラは美肌のためにビールを毎日飲んでいた。ただし、その時代のビールは現在のものよりずっと甘く、アルコール分も低かったが......。

   若い女性の飲酒の割合は年々増え、男性に匹敵するほどだ。お酒をたしなむとはいいが、女性にとってアルコールは「老ける毒」ということがわかってきた。肌の細胞へのダメージや乳がんの急増、理性をつかさどる脳の萎縮......。最新の研究からお酒との付き合い方を探る。

  • お酒は実肌の大敵
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「酒は百薬の長」はマボロシ?

   酒がおいしい季節になってきた。仕事終わりに1杯! 気分もよくなりココロも弾む。しかも「酒は百薬の長」というではないか。MCのお笑い芸人・後藤輝基が、国立がん研究センターが行なった「飲酒量と死亡リスク」の調査結果のグラフを紹介した。「非飲酒者」の死亡リスク(全病気・事故の死亡率)を「1」とした場合は、1日に1合飲む人の死亡リスクが一番低く、「0.8倍」になる。しかし、飲む量が増えるにつれ死亡リスクが上昇、3合以上だと「1.4倍」に高まる。つまり、日本酒だと1日1合までが「適量」で「百薬の長」といえるが、それ以上だと「毒」になるわけだ。

MCの後藤「1日1合といえば、『乾杯!』の掛け声でゴクンと飲んだらもう終わりですね」

   国が勧める「適量」は「純アルコールなら約20グラム」となる。酒の種類別に見ると、ビール中ジョッキ1杯、日本酒1合、焼酎0.6合、ウイスキーダブル1杯、ワイングラス2杯だ。酒飲みにとっては悲しい量だ。では、「適量」を超えるとカラダにどんな悪影響を与えるのだろうか。長年アルコールとカラダの関係を研究している慶應義塾大学の加藤眞三教授はこう説明する。

加藤教授「適量の範囲内であれば、飲んで、むしろいい効果があります。例えば動脈硬化が起きにくいとか、善玉コレステロールの数値が上がるとか、むしろ寿命を長くします。しかし、それ以上飲むと有害な成分が出てくるのです。アルコールは肝臓で分解され、アセトアルデヒドという非常に毒性の強い成分に変わります。恐ろしいのは発がん性が高いこと。食道がんと口腔咽頭がんの発症率が、酒を飲まない人に比べると7倍以上高いです。ほかに乳がん、胃がんにも影響します。さらに飲酒自体も肝臓がんや大腸がんを引き起こすといわれています」
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