冬タイヤ商戦が早くもスタートした。日本ミシュランが2017年6月26日、新型スタッドレスタイヤ「MICHELIN X―ICE3+」を8月1日に発売すると発表。日本グッドイヤーも6月30日、「ICE NAVI 7」を8月1日に発売すると発表した。旧モデルに比べ、氷上のブレーキング性能をミシュランは4.5%、グッドイヤーは7%向上させたという。果たして、その効果は体感できるのか?
タイヤメーカーは、冬用の新型スタッドレスタイヤを夏に発表する。ただし、各メーカーとも、毎年モデルチェンジを行うわけではなく、新タイヤの投入は数年に1度となる。ミシュラン、グッドイヤーに続き、日本のタイヤメーカーも8月までに新モデルを発表するとみられる。
初代から7代目
日本グッドイヤーは「ICE NAVI 7」のプレス向け試乗会を横浜市内のスケートリンクで行った。グッドイヤーが日本市場向けに新型スタッドレスタイヤを投入するのは、2013年の「ICE NAVI6」以来、4年ぶり。1997年の初代「ICE NAVI」発売から7代目になる。
横浜市港北区の新横浜スケートセンターには、従来モデルの「ICE NAVI 6」と新モデルの「ICE NAVI 7」を履いたトヨタプリウスとトヨタC-HRが用意され、コーナリング性能とブレーキング性能をテストすることができた。
まずは「ICE NAVI 6」で走行。その後、「ICE NAVI 7」に乗り換える。スケートリンク内のテストコースは指定時速8キロの低速なので、コーナリング性能の差は正直にいって、よく分からなかった。しかし、時速15キロまで加速し、フルブレーキングを行う制動テストでは明らかな差が出た。フルブレーキングなので、当然ABSが介入するが、「ICE NAVI 7」の方が明らかに制動距離は短かった。
もちろん、この場合はブレーキペダルを踏み続けていなくてはいけない。タイヤロックを瞬間的に感じると、経験の豊富なドライバーほどブレーキぺダルの踏力を抜きたくなるが、ABSを作動させるには、ブレーキペダルを踏み続けるのが正しい。