ポーランドの都市クラクフで開催中のユネスコの世界遺産委員会は2017年7月9日夕(日本時間)、福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を世界文化遺産に登録することを正式に決定した。日本が推薦していた8件の構成資産の全てが認定された。
同遺産群の内訳は、全島が宗像大社の「沖津宮(おきつみや)」の境内である沖ノ島とその周辺にある三つの岩礁。同大社の「中津(なかつ)宮」がある大島内の2件と、九州本土にある同大社「辺津(へつ)宮」と「新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群」の2件。
事前に審査したユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」は5月、沖ノ島周辺の4件のみを登録し、残りの4件は除外するように委員会に勧告していたが、今回はその勧告を委員会が覆して全件が登録された。