日ハム・栗山監督、突然の「1番・中田」起用も3三振 中畑清「コミュニケーションあったの?」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   プロ野球・日本ハムの栗山英樹監督が2017年7月8日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で、中田翔(28)を1番で先発出場させる「奇策」に打って出た。

   中田が1番に起用されたのは、プロ10年目で初めて。監督の狙いは、何だったのか。ツイッターなどネット上では、驚きの声が上がっている。

  • 日本ハムの栗山英樹監督(写真は、2017年1月撮影)
    日本ハムの栗山英樹監督(写真は、2017年1月撮影)
  • 日本ハムの栗山英樹監督(写真は、2017年1月撮影)

バットから快音は聞かれず

   試合前、球場内がどよめきに包まれた。「1番ファースト・中田翔」。ツイッターやネット掲示板でも、

「1番中田とか栗山さんどーした?w」
「まってほんまびっくりした 1番中田翔」
「さすがにこれは狙いがわからない」

と驚きの声が上がった。

   中田は相手の先発・千賀に苦しめられた。第1打席は、2球フルスイングした後、2-2からの直球に空振り三振。第2打席では2-2から高めのボール球を強引に振るも当てられない。4打数無安打3三振で、そのバットから快音は聞かれず。3日の西武戦からの連続無安打を21打席に更新し、チームも2-5で敗れて5連敗を喫した。

   栗山監督は2012年の監督就任以来、中田の調子が良かろうが悪かろうが、ほぼ一貫して4番に座らせてきた。日本シリーズ出場の16年秋には、彼を4番で起用し続ける理由について「自分の中の感覚だけど、いつも調子が悪くても、球の強い投手がきても、絶対に打てる可能性をいつも感じさせる選手(中略)どんな投手がきても、いつも期待できる選手でないと4番を張れない」と述べていた(野球専門メディア「Full-count」2016年10月26日付記事)。

   スポーツ各紙の報道によると、中田は試合後、「情けない」と言葉少なで、栗山監督は「頭を真っ白にして思い切ってバットを振ってくれれば」と1番起用の狙いを明かしたという。

「いや~これは驚いたでしょうね、みんな」

   野球解説者の中畑清氏はその夜、「SPORTSウォッチャー」(テレビ東京系)で「1番・中田」に解説を加えた。

「3打席連続の三振が、ふてくされ気味の三振なのよ」

   番組司会者のお笑いコンビ「ピース」・又吉直樹さんから「これは3位・西武との差も広がってきて、来年度に向けて大胆な采配...ということなんですか」と聞かれ、中畑氏は

「来年度を考えたら、なおさらあり得ない。中田翔は4番にこだわってやってきたわけです。もし3番にするなら、何の言葉もいらない。クリーンアップはクリーンアップだから」

と話し、

「ちゃんとしたコミュニケーションがあったのかな、って」

と疑問を呈した。

   鷲見玲奈アナウンサーが「栗山監督から、試合前に1番に起用した理由は、中田選手に伝えられていなかったそうです」と付け足すと、中畑氏は

「バッターボックスに入る前の表情ね、『やる気まったくないんですよ、僕』という雰囲気もある。3打席連続の三振の仕方がね、『結果なんて関係ない』というふてくされ気味の三振なのよ。監督の意図するものが選手に伝わってないのかな、と不安になった」

   左太もも裏の肉離れからの完全復活を目指す大谷翔平(23)の起用法も含め、

「栗山監督の起用に対して、私の中で不安材料が残っている」

と述べていた。

姉妹サイト