ホーキング博士がトランプ政権のパリ協定離脱を厳しく批判

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博士は昨年もトランプ氏は「扇動家」と辛辣な批判

   BBCのインタビューはイギリス国内だけでなく、海外でも大きな反響を呼んでいる。アメリカの有力雑誌タイムは内容を電子版で速報し、「博士は人類自身が環境問題を解決する可能性については悲観的で、人類が地球で過ごせる時間も限られるという見方をしている」と報じた。

   最近のホーキング博士は地球外生命の探査に積極的で、2015年にはロシアの大富豪が出資する地球外生命探査計画にも、他の著名な科学者とともに参加の意志を表明している。

   BBCのインタビューで博士は「人類は進化の過程で、強欲で攻撃的な性質の遺伝子が組み込まれたようだと恐れる。地上で争いが減る兆しはなく、軍事技術や大量破壊兵器の進展は争いを破滅的なものにする。人類が生き残るための最善の希望は宇宙に独立した移住地を作ることだ」と述べた。

   博士はアメリカ大統領選のさなかの昨年5月の段階で、イギリスの民間テレビITVの番組で、「トランプ氏は共通の課題にもっとも関心が乏しいデマゴーグ(扇動家)だ」とこきおろしていた。

   パリ協定離脱についてトランプ氏は記者会見で、「私は(アメリカの代表的な工業都市)ピッツバーグの市民を代表して大統領に選ばれた。パリ市民に選ばれたのではない」と発言し、顰蹙をかった。これを受けてピッツバーグとパリの市長が会見の数日後、ニューヨーク・タイムズ紙のオピニオン欄に連名で反論を寄せるなどアメリカの協定離脱は国際的な問題に発展している。

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