【あさイチ 新感覚!簡単豆料理】(NHK)2017年7月3日放送
「セレブ愛用『フムス』ダイエット」
今、ひよこ豆やレンズ豆など海外産の豆がブームだ。中でも、レディー・ガガやナタリー・ポートマン、アン・ハサウェイといったセレブたちが、ダイエットや体調管理のために愛用する「フムス」はひよこ豆のペースト。
ムースのように濃厚な味わいながら、非常にヘルシーとあって、ニューヨークで火がつき、日本でも専門店が上陸した。常備菜としても便利な「フムス」料理の基本を紹介する。
NYではセレブの、中東では庶民の家庭料理
フムスとは、ひよこ豆をペースト状にした料理だ。ひよこ豆は食物繊維やたんぱく質、イソフラボンなどが非常に豊富で栄養満点なうえ、大豆よりもカロリーや脂質が少ない。だから、美容や健康によいのはもちろん、ダイエットサポート食品としても注目され、ヘルシー志向が高い人の間ではすでに人気だという。
番組では、フムスも含めて1年間豆料理を中心にした食生活を続けた結果、妻が22キロ・夫が10キロやせた料理研究家夫妻が登場。また、東京・六本木に最近オープンしたフムス料理の専門店を取材した。客のイスラエル人男性が、大皿に盛ったやわらかいバターのようなフムスをパンに塗り、「オイシイヨ~。イスラエルではなくてはならない食べ物ネエ~」とススメていた。
柳澤秀夫解説委員「あのお客さん、イスラエル人ですが、私が中東の特派員をしていた時は、アラブの人たちも毎日フムスを食べていました。現在、ニューヨークではセレブの食べ物かもしれないが、中東では、フムスは庶民の家庭料理ですよ。サラダに入れたり、パンに塗ったり、何にでも入れて食べることができるのです」
MCの井ノ原快彦「美味しかったですか?」
柳澤解説委員「うまいですよ。私は毎日食べていました。日本でいえば、おしんこや漬物みたいなものです」
スムスは、ひよこ豆だけではなく、大豆や枝豆、カボチャやニンジン、里芋などでも作ることができ、色々とアレンジも自由自在だ。ディップにしたり、サンドイッチにしたり、旬の野菜と一緒に食べるのがオススメだ。スタジオで料理研究家の佐藤わか子さんが、常備菜としても使えるフムスの基本である「ひよこ豆のフムス」の手軽な作り方を伝授した。
【ひよこ豆のフムス】
(1)材料:ひよこ豆(乾燥)200グラム、塩7グラム、タヒニ(ごまペースト)65グラム、クミンパウダー4グラム、ガーリックパウダー4グラム、オリーブオイル36グラム、レモン汁26グラム。
(2)作り方。
①ひよこ豆は6時間以上水につけて戻し、つけ汁を捨て新たに水を加え、火にかけて30分程度、やわらかくなるまで煮る(※蒸しひよこ豆を使ってもよい)。
②水を切ったひよこ豆と、ほかの材料をフードプロセッサーにかけ、ペースト状にする。
③盛りつけるとき、好みで上からオリーブオイル、クミンパウダー、フレッシュパセリなどをかけて、できあがり。
大豆を使った「和風」やニンジンの「離乳食」にも
続いて、ひよこ豆の代わりに蒸し大豆を使った和風フムス。
【蒸し大豆の和風フムス】
(1)材料・2~3人分:蒸し大豆200グラム、白練りごま大さじ1強、リンゴ酢または穀物酢大さじ2分の1、ごま油大さじ1、塩小さじ2分の1、水大さじ6ほど。
(2)作り方。
①フードプロセッサーに水以外の材料を入れ、かくはんする。
②豆がだいたい潰れたら一度止め、ゴムべらで全体をかき混ぜる。水を少しずつ入れ、かくはんする(水の量は、ペーストの固さによって調整する)。
また、フムスにニンジンや、アボカド、カボチャ、ツナなどと合わせても、新しい味を楽しめる。パーティや離乳食、弁当にもオススメだ。その1例として、ひよこ豆のフムスにニンジンを加えたアレンジフムスを紹介する。
【ニンジンのフムス】
(1)材料・2~3人分:ひよこ豆のフムス100グラム、ニンジン(一口大に切る)80グラム、クミンパウダー小さじ2分の1、塩少々。
(2)作り方。
①ニンジンはゆでるか、電子レンジで柔らかくなるまで加熱する。
②フードプロセッサーにひよこ豆のフムス、①、クミンパウダー、塩を加えてペースト状になるまでかくはんする。