鼻づまり和らげる「ヴェポラッブ」 胸でなく足の裏に塗る「珍療法」の効果は

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咳によるストレスを軽減してくれる?

   2010年に米ペンシルベニア州立大学がヴェポラッブを2~11歳の子ども138人の胸部に塗り、経過を観察した研究結果を発表している。これによるとメントールの香りが気道に「冷たい」と誤解させ血管が収縮し、咳の回数が減少。睡眠の質が改善されたことを確認した。

   この研究ではヴェポラッブの香りが重要であるとしており、最大限の効果を発揮するのは胸部にマッサージをしながら塗り込むことだという。足の裏に塗ってさらに靴下を履いてしまうと、香りはかなり薄れてしまうように思われる。

   2015年1月6日付の英タブロイド紙「デイリー・メール」オンライン版に興味深い記事が載っていた。やはりヴェポラッブを足の裏に塗ることの効果を検証しているものだが、「足の裏に塗るという行為そのものが、咳を軽減させる可能性はある」という心理学者のコメントが掲載されているのだ。

   咳をするとストレスが溜まり緊張状態に陥るため呼吸が浅くなり、より咳が出やすい状況になってしまう。そこでヴェポラッブを足の裏に塗るといった行為に集中することでストレスレベルが下がり、理論的には咳の緩和にもつながるという。ただし、「足の裏に塗るという行為が他の行為よりも効果的だという証拠はない」とも話しており、

「結局のところ、自分の健康状態をよりよく改善したいという思いから出てくるプラセボ効果に過ぎないだろう」

と結論付けられていた。

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