現地の電話会社も関与?
そんな中、ITジャーナリスト・三上洋さんが「あくまで推測ですが」と言いつつ挙げるのが、現地の電話会社と、悪徳業者の「結託」説だ。
まず業者は、パプアニューギニア国内の番号から、今回のように「ワン切り」で大量に電話をかける。日本からかけ直す人が出れば、現地の電話会社の懐には、高額の国際通話料が転がり込む。そのうちいくらかを、問題の業者に「キャッシュバック」する――というのが、想定される手口だ。
「ワン切りから国際電話へと折り返させる、こうしたやり方は昔からよく行われています。過去にはモルディブ、また少し手口は違いますがシエラレオネ、さらに以前には香港などから、似たようなケースがありました。ほぼ、新興国の電話会社が使われているのが特徴です」