アニメやゲームなどに展開するメディアミックス作品「BanG Dream!」(バンドリ!)の出演声優が結成したガールズバンド「Roselia(ロゼリア)」。その初ワンマンライブに参加した男性ファンの一人が、公演中に「別の客から何度も暴力を振るわれた」とツイッターで訴え、ネット上で驚きが広がっている。
このファンの訴えによれば、彼は暴力沙汰について会場スタッフに報告したが、誰も「まともに取り合ってくれなかった」という。こうした被害報告を受け、バンドリを企画した「ブシロード」(東京都中野区)の木谷(きだに)高明社長は「不快な思いをさせて申し訳なく思います」とツイッターで謝罪した。
「ファンやめます」
ロゼリアの初ワンマンライブは2017年6月30日、東京・渋谷のライブハウスで開催された。会場はオールスタンディングで、多くのファンが人気声優によるバンド演奏を堪能した。
だが、そんなロゼリアのライブ中、会場の前方では「場所取り」をめぐるファン同士のトラブルが起きていた。それを告発したのは、バンドリ!の熱心なファンで同シリーズのイベントには何度も参加しているという20代男性だ。
この男性は「Roseliaのファンやめます」と題したツイッターアカウントを開設し、自らがライブ中に受けた「暴力行為」の詳細について報告している。男性は「大きな怪我は負いませんでしたが、もうライブ楽しむどころではなかったです」と投稿し、
「腕を掴まれたり肘で顔を押してきたり無理やり(会場前方の)ポジションから追い出されました。(略)ライブ中にタオルは奪われるし、服はヨレヨレだし、一体何の為にライブ行ったのかなってなるくらいには楽しめないライブでした」
と説明。続けて、ライブ終了後にこうしたトラブルが起きたことを会場スタッフに報告したが、「何も対応がなかった」とも訴えた。
J-CASTニュースは7月3日、ツイッターを通じてこの男性に話を聞いた。まず、会場で起きたトラブルの詳細について聞くと、次のように説明した。
まず、男性が暴力を振るわれたのは、会場ほぼ中央の前から3列目ほどの場所。開演前から無理に前方へ割り込んで来る集団がおり、男性は公演中にそのうちの一人に足を引っ掛けられたり、どつかれたりした。また、別の男性からは腕や肘を何度も顔にぶつけられた。「大怪我をしてもおかしくない状況」だったという。