米国のトランプ大統領のメディア攻撃がさらにエスカレートしている。2017年6月末には、テレビ番組の司会者に対して侮辱的な言葉を書き込んだとして問題化したばかりだが、今回は、画像処理で頭部がCNNのロゴになっている人物を倒して床に叩きつける動画を公開した。
CNN側は「記者に対する暴力を奨励している」と反発している。
CNNへの罵倒が「フェイクニュース」から「詐欺ニュース」に
トランプ氏2017年7月2日夜(日本時間)、「詐欺ニュースCNN」を意味する「#FraudNewsCNN」と、その略称とみられる「#FNN」の2つのハッシュタグをつけて、トランプ氏が、プロレスのリングサイドで、ある男性の首にラリアットのような技をかけて倒し、床にたたきつける、約28秒の動画を投稿した。男性の顔や頭部は、画像処理されてCNNのロゴになっている。動画は、CNNのロゴをもじった「FNN」の文字が大きく表示されて終了する。米メディアによると、動画はトランプ氏が実際に乱入した2007年世界レスリングエンターテインメント(WWE)の試合の動画を編集したものだとみられる。
トランプ氏はこれに先立つ17年7月2日朝、
「フェイクニュースCNNの名前を詐欺ニュースCNNに変えるかどうか考え中」
とツイートしていた。この結論を動画で公開したようだ。