2017年7月2日、投開票が行われた東京都議会選挙で、千代田区(定員1)では、都民ファーストから出馬した樋口高顕(ひぐち・たかあき)候補(34)が当選を確実にした。同じ選挙区で自民党から出馬し、「都議会のドン」と言われた内田茂氏(78)の後継者と目されていた中村彩候補(27)は、小池知事の「刺客」に敗れた。
樋口氏は当確が出たあとのインタビューで、今後の抱負などを語った。
「しがらみのある政治からの脱却を」「徹底した議会改革」
樋口高顕氏は1982年8月生まれの34歳。京都大学法学部で政治学を学び、卒業後は電通国際情報サービスで一般企業での勤務経験を積んだ。その後退職し、台湾大学の大学院へ留学。帰国後の2016年7月に都知事選、17年2月に千代田区長選を応援し、今回の出馬に至った。
樋口氏は当選確実の報が出たあと、自身の支持者の手を握りながら喜びを分かち合い、感謝の意を一人一人に述べていた。その後、支持者に向け当選後の挨拶を行い、インタビューに入った。インタビューで樋口氏は、
「選挙活動の中で、しがらみのある政治からの脱却を求める市民の声が多かった」
と述べたうえで、
「徹底した議会改革をしていく」
と、利権政治からの脱却を図ることを述べた。
また、当選経験のない議員として、
「我々新人議員は、謙虚に、かつ大胆にやっていきたい」
と、今後の抱負を語った。