日ハム大谷、2軍試合で157キロも張本勲「中途半端はやめてほしい」と苦言

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   プロ野球・日本ハムの栗山英樹監督が投手・大谷翔平(22)を復帰させる舞台に選んだのは、2軍戦だった。大谷は2017年7月1日、イースタン・西武戦(鎌ケ谷)に先発し、1回1安打1失点でマウンドを後にした。実戦登板は16年10月22日の日本シリーズ・広島戦以来、実に約8か月ぶりだった。

   野球解説者の一部からは、こうした調整法に「中途半端」などと疑問の声が上がっており、ツイッターなどネット上でも、「投手復帰へ一本踏み出した」「無理はしないで」と賛否両論を呼んでいる。

  • 「2刀流」復活へ(写真は、2017年1月撮影)
    「2刀流」復活へ(写真は、2017年1月撮影)
  • 「2刀流」復活へ(写真は、2017年1月撮影)

本人は「1軍ではまだ早い」とコメント

   小雨の降る中、大谷は2軍の西武戦で今季初登板、初先発した。先頭打者の鈴木に初球157キロを投げると、鈴木、呉と2者連続で三振を奪った。だが次の山川には、頭部付近にすっぽ抜けた直後の外角直球を狙われ、中堅にソロ弾を浴びた。その後も2四死球を許すが、斉藤を中飛に打ち取ってピンチをしのいだ。大谷は試合後のインタビューで、「1軍ではまだ早いので、もっと段階を経て、自分で納得する投球ができるように頑張りたい」と話した。

   大谷は今季、右足首痛で3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を辞退し、4月8日のオリックス戦(京セラドーム)で走塁中に左足太もも裏を痛めて戦線離脱した。2軍でのリハビリを経て、6月27日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に代打で実戦復帰。「2刀流」復活に向けて、2軍戦で今季初めてのマウンドに上がった。

   野球解説者の中畑清氏は1日夜、「SPORTSウォッチャー」(テレビ東京)で、こうした大谷の調整法について

「全力でプレーさせて、調整するなら分かるけど、1軍でもっと試合に使ってほしい、というのが私の望み、ファンの望み。よろしくお願いします」

と栗山監督に注文を付けた。

   2日朝の「サンデーモーニング」(TBS系)では、野球解説者の張本勲氏が

「日本球界では大事な選手だから、こんな中途半端なことはやめてもらいたい。球団と本人で話し合って出たのだろうけど、完全に治してやらないと。投げ方を見ても、中途半端だもん。今度はね、ひじか肩をやります(けがします)よ。心配です」

と苦言を呈した。

   ゲストで出演した野球解説者の斉藤和巳氏は、「本調子ではないのは確か。投げられたことは、クリアだと思う」としたうえで、

「左の踏み足がまだ、強めに入れていない。良いときは、踏み出して少しグッと引く動作がある。それが見受けられなかった」

と分析していた。

   スポーツ各紙の報道によると、栗山監督は試合後「次回はいろいろなパターンを考えている」と述べた。2日のロッテ戦で1軍に合流し、打者・大谷に戻るという。

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