「アットホーム」「スーモ」に空き家物件が
「足立区の一戸建てを買った人は、壁などを自分で補修して100万円もかけませんでした。プロのリフォーム業者に頼めば、1坪60万円ぐらいでやってもらえます。これで、500~1000万円で、新築のような家に住めるわけです」
物件を見つけるのは、特別な業者を頼っているわけではないという。実は、「アットホーム」「スーモ」といった住宅情報サイトから見つけていると、高橋さんは明かす。ただ、物件がアップされてから1、2時間後には消えるケースが多いとしている。不動産業者が目を付けており、空き家を取り壊して分譲マンションなどを建て、3000~5000万円で売ったりしているそうだ。
空き家を買う時期としては、住宅ローンの金利が低い今がいいタイミングではないかと指摘する。高橋さんは、「3年後に東京五輪が終わった後も、不況になれば空き家を手放す人が多くなるかもしれません。空き家を買うのにローンが使えないなら、貯金をして備えておくのもいいでしょう」と話している。
都心でも空き家が増えていることについては、こうみる。
「古い家は手間がかかりますので、親から譲り受けても、若い人は忙しいと敬遠してマンションなどに住んでしまうのでしょう。しかし、売ろうと思っても、なかなか高くは売れません。そんな空き家を活用する方法としては、私は『民泊』をお勧めしています。外国人旅行者は古い家での暮らし体験を喜びますし、ニーズはあります。もし外国人の方が泊まるのに不安があるのでしたら、『古民家の料理教室』などとして時間貸しするのも手ではないでしょうか」