通算8年、トップの座に君臨
株価だけではない。みずほFG株は配当も見劣る。みずほFG株の年間配当は、2015年3月期に前期から1円引き上げ、1株あたり7円50銭にした。それ以降、17年3月期まで据え置かれている。
一方、三井住友FG株は2014年3月期に120円、15年が140円。17年は前期の150円に据え置いたものの、これまで機動的に引き上げてきた。三菱UFJFGも、12年、13年と毎年引き上げ、14年3月期には3円も引き上げた。15年3月期からは18円に据え置いている。それでも、みずほFG株と比べれば、2倍超違う。
そもそも、みずほFGをめぐっては、たびたび持ち上がる第一勧業、富士、日本興業の旧3行の不仲説に、嫌気がさしている株主が少なくない。それが業績の足を引っ張っているとの指摘もいまだに残る。
さらには旧興銀出身の佐藤康博社長が、現職の「取締役兼社長グループCEO」に就いて3年。旧みずほコーポレート銀行の頭取就任が2009年で、11年にFG社長、さらに13年には新生・みずほ銀行(旧みずほCBと合併)の頭取を兼務したことを考えると、通算8年に及んでトップの座に君臨していることになる。
その間、ずっと株価が上がらないのだから、株主の「もっと儲けさせろ!」「そろそろ辞めたら......」と言いたくなる気持ちもわからないではない。
ある女性株主は、
「(株主総会は)何を言っても仕方ないといったムードが漂っていました。わたしだって心の中では(役員報酬が増えたことには)『なんで』『責任をとるつもりはないの?』って思いましたよ。きっと、そう感じている株主は多かったと思います」
と明かした。
株主から、社長の進退に言及した質問があったことを、J‐CASTニュースが2017年6月28日に確認したところ、みずほFGは「公開されている資料以上のものについてはお話しできません」とだけ答えた。