小麦粉やコーンスターチにも繁殖するのか
女性の場合、お好み焼き粉の袋を開封した後、開封口を折って輪ゴムで止め、長い間台所で保管していた。その間にダニが折り目から侵入、繁殖したとみられる。仮に開封口がしっかり閉まるチャック式ポリ袋でも、開け口に粉がたまったまま保存しておくと、そこにダニが湧く恐れがある。すると、次に口を開けた時にたまっていたダニが中に落下、繁殖してしまう。
さらに調理で加熱しても、アレルゲンはなくならない。
お好み焼き粉は動物性たんぱく質が含まれている。これが、ダニの繁殖にかかわっているのだ。パンケーキミックスも同じ。ところが同じ粉製品でも、薄力小麦粉や強力小麦粉、コーンスターチは、何年も前に賞味期限が切れている製品を番組が調べたところ、ダニは繁殖していなかった。お好み焼き粉は、特に注意が必要だ。
ダニは家の中のいたるところで見つかる。番組が、ある一般家庭を訪問して調べたところ、ベッドのマットレスには1平方メートルあたり210匹、ソファーは同826匹、台所の食品庫は同1651匹、そして、15年使用しているカーペットには1万9188匹も見つかった。しかも繁殖時期は夏場がピークなので、これからの季節は最も注意を払う必要がある。
ダニは、天日干しや通常の洗濯では死滅しない。有効なのは乾燥機だ。60度以上の高温設定で30分間、洗濯物を詰め込み過ぎないようにして乾燥させると効果が期待できる。掃除機は時間をかけてゆっくり、かけた場所を何度も往復するとよい。