スバル「アイサイト」が大幅進化 高速道「同一車線」で自動運転

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   SUBARU(スバル)は、高速道路の渋滞を含む全速度域でアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動制御する安全運転支援システムを搭載した新型「レヴォーグ」と「WRX S4」を2017年夏に発売する。「ぶつからないクルマ?」のキャッチフレーズで知られるスバルの運転支援システム「アイサイト」を大幅に進化させ、高速道路の同一車線で自動運転を実現させる。

   現状ではドライバーがステアリングを軽く保持しなくてはいけないルールだが、高速道路の同一車線で自動運転が可能な技術は、日産自動車が2016年8月、ミニバン「セレナ」に「プロパイロット」の名称で導入し、人気を呼んでいる。17年6月8日にはスポーツ用多目的車(SUV)「エクストレイル」にも採用した。

  • アイサイト・ツーリングアシストを搭載したLEVORG(画像はSUBARU公式サイトより)
    アイサイト・ツーリングアシストを搭載したLEVORG(画像はSUBARU公式サイトより)
  • アイサイト・ツーリングアシストを搭載したLEVORG(画像はSUBARU公式サイトより)

「車線変更」も

   トヨタ自動車は同様の技術のほか、自動ブレーキだけでは歩行者などとの衝突が避けられないと判断した場合、自動でステアリングを操舵して衝突を回避する世界初のシステムを開発。2017年秋に発売する高級車ブランド「レクサス」の新型LSに搭載する。新型レクサスLSの新技術は、ドライバーが方向指示レバーを操作することで、車線変更の支援も行うことができる。

   車線変更を含む自動運転技術は、同じく高級車のメルセデス・ベンツが2016年7月、新型Eクラスに日本でも採用。米国の電気自動車メーカー、テスラも16年1月、日本で発売する一部のモデルに搭載するなど、高級車を中心に国内外で技術開発競争が進んでいる。

   一方、日産やスバルの自動運転技術は車線変更までは行わないが、手ごろな価格でドライバーを支援するほか、安全運転にも役立つのが特徴だ。

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