「懐かしい」需要でどこまで戦える? アイワ、ビクター、シビック...

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プラス・アルファの魅力

   一方、JVCケンウッドは「ビクター」ブランドを復活させた。旧日本ビクターとケンウッドが2008年に経営統合した後は、「JVC」「ケンウッド」に統一していた。ビクター創立90周年にあたる2017年を迎え、改めて第三のブランドとして展開を始める。第1弾として6~7月に特殊なオーディオセットの新製品2種類の予約の受け付けを開始。アンプなどハイエンドな周辺機器をパッケージ化し、ヘッドホンで臨場感を楽しめるもので、30万円(税込み)と90万円(同)とかなり高価だが、ブランド復活にあたっての気合いを感じさせる。

   ホンダのシビックは北米などで今も売られているが、国内では2011年に販売終了。ハイブリッド車とミニバンが主流の国内市場では今や普通のセダン車が売りにくいためだが、「走り」を楽しみたい人向けに改良し今夏、6年ぶりに復活する。

   いずれもかつての栄光を知る世代には懐かしい商品には違いない。ただ、若い世代にも訴求しないと持続は難しい。懐かしさに何かもう一つプラス・アルファの魅力を加えることが再成長のカギになりそうだ。

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