産経・阿比留氏「稲田氏には猛省を求めたい」
ただ、阿比留瑠比(あびる・るい)論説委員兼政治部編集委員によるコラム「極言御免」では、
「口をすべらせた問題発言であることは否めず、稲田氏には猛省を求めたい」
と稲田氏に苦言を呈した。ただ、稲田氏が批判されているのは
「防衛相・閣僚としての立場と一自民党議員としての選挙応援演説の峻別を怠った」
ことが原因だと分析。安倍首相が党総裁として憲法改正を主張した際に朝日新聞が
「首相と自民党総裁の肩書の、なんとも都合よい使い分けである」
と批判したり、靖国神社の参拝で「公人」「私人」といった区分がたびたび問題化したりすることを指摘しながら、
「人間も社会も複雑で曖昧な性格を最初から抱え込んでおり、表もあれば裏もある。それを明確に割り切ることができるように単純に論じるのは、非現実的であり、偽善的でもある」
などとメディアの論調も疑問視した。
日本経済新聞は総合面で「稲田氏発言、政権に打撃」の見出しで動向を伝えたが、社説では取り上げなかった。