人類最速の男、ウサイン・ボルト(30)が陸上からプロサッカー選手に転向するかもしれない。
2017年8月の陸上世界選手権ロンドン大会を最後に現役引退するボルトは、すでに具体的なクラブ名をあげてサッカーの練習に参加する意向を示したと報道されている。ボルトは以前からサッカーへの意欲を示しており、ただの思いつきではなさそうだ。
ドルトムント側「名誉なこと」
「ボルトはドルトムントでプレーしたい」の見出しで報じたのは2017年6月27日付スペイン紙「アス」。チェコで開催の陸上国際大会「オストラバ・ゴールデン・スパイク」に出場し、100メートルで優勝したボルトは試合後の会見で、近い将来、サッカーのドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントで練習に参加する予定だとし、「どのようにトレーニングしているかを見るつもりだ。できれば一緒にプレーしたい」と明言したという。
ボルトはロンドン世界陸上限りでの引退を覆すつもりはなく、選手としての陸上人生は17年8月で幕を下ろす。ドルトムントには日本代表MF香川真司も所属している。
ボルトのサッカー好きは有名で、イングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドのファンであることも公言している。また、ドルトムントとボルトはいずれも、ドイツに本社を置くスポーツ用品メーカー「プーマ」とスポンサー契約しており、かねてからつながりがあった。
16年11月13日付の英紙「デイリー・メール」によると、プーマCEOのビョルン・グルデン氏が、ドルトムントCEOのハンス・ヨアヒム・ヴァツケ氏に、同クラブの練習に参加したいというボルトの希望を伝えた。ヴァツケ氏はこれを歓迎し、ボルトの練習参加は「あるとすれば今シーズン終了後になるだろう。我々にとって喜ばしく、名誉なことだ」と前向きな発言をしている。