無責任な保護、譲渡が「感染源」の指摘
なぜアジアで確認されていたインフルエンザウイルスが米国で流行しているのだろうか。タイム誌の取材の中で、コーネル大学獣医学部のエドワード・ドゥブビ教授は「無秩序な犬の保護と譲渡が原因ではないか」と指摘している。
ドゥブビ教授によると、米国内で初めて感染が確認されたのは、アジアで食用として飼育されていたところを、動物保護団体が「保護」し米国内に持ち帰った犬だったことがわかっており、
「動物保護団体がワクチン接種などを行うことなく無責任にアジアから米国に犬を連れ帰り、そのまま誰かに譲渡するような行為を続ける限り、犬インフルエンザは何度でも『再輸入』されるだろう」
と強い危機感を示している。