さすが「球界の宝」大谷は空振り三振でも大ニュース? 松田200号なのに「意味わかんねぇ」

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   ソフトバンクが松田宣浩内野手の通算200号などで日本ハムに完封勝利。ところが、翌日スポーツ紙面は復帰した日本ハム・大谷翔平の空振り三振が大ニュースだった。

   インターネット上では「三振でも松田の通算200号より 重要度は上らしいですね」とため息がもれている。

  • 日本ハム・大谷とソフトバンク・松田を報じた2017年6月28日のスポーツ紙各紙
    日本ハム・大谷とソフトバンク・松田を報じた2017年6月28日のスポーツ紙各紙
  • 日本ハム・大谷とソフトバンク・松田を報じた2017年6月28日のスポーツ紙各紙

199号から約3週間足踏み

   ソフトバンクは2017年6月27日、ヤフオクドームに日本ハムを迎えた試合で3本塁打を含む7安打6得点。守っては先発・石川柊太投手が7回1安打無失点12奪三振の快投などで完封勝利した。

   松田は6月8日に通算199号を放ってから大台へ足踏みが続いていた。この日も4回の第2打席はポール際への飛球がファウルとされ、リプレー検証でも覆らなかったが、仕切り直しで中堅方向へ大台の200号を叩き込んだ。

   一方、日本ハムの大谷は8回、4月8日の負傷交代以来80日ぶりに代打で実戦復帰。カウント1-1から3球目を強振してファウル、4球目のボール球を見送り、5球目で空振り三振に倒れた。日本ハムはチーム全体でも1安打に抑えられる完敗だった。

   それでも試合翌日28日付のスポーツ紙の紙面で大きく報じられたのは「大谷空振り三振」だった。日刊スポーツは1面に「日本中が待っていた」の見出しで全5球を振り返り、松田を含むソフトバンクはモノクロの5面で「リプレー検証後打ち直し200号」と大きく扱った。サンケイスポーツはモノクロ5面で紙面の4分の1を割いて「魅せた豪快スイング」などの文言とともに大谷、その半分ほどの紙幅で同じ5面にソフトバンクや松田の結果を掲載した。

「大谷が球界の宝なのは分かるけれど...」

   スポーツ報知は5面カラーで「大谷が帰ってきた」、隣の4面で松田を扱ったがモノクロでスペースも半分ほどだった。スポーツニッポンは3面大谷・2面松田でいずれもカラーだったが、やはり大谷の紙幅が大きかった。この両紙は大谷より先にソフトバンク側を扱っている。デイリースポーツは5面モノクロで日本ハム対ソフトバンク戦を報じており、大谷の扱いが若干大きい程度だった。

   並はずれた能力と将来性で注目を集め続けている球界のスター大谷の復帰は、三振の1打席のみとはいえ確かに大きなニュース。ツイッター上では「いるだけで存在感がハンパない」「着々と治ってきてるみたいで嬉しい」と歓声もあがったが、報道の扱いを比較して複雑な思いを抱くユーザーも多かった。

「松田の200号、(巨人)長野(久義)の決勝ソロ、(広島)新井(貴浩)の逆転タイムリーと並ぶ大谷の代打三振、マジで意味わかんねぇな」
「大谷が球界の宝なのは分かるけれど、もっと優先して報道することがある気が... メモリアルアーチだよ?」
「松田すまんな。せっかくの200号なのにスポニューでは大谷の三振のほうがクローズアップされるんや」
「三振でも松田の通算200号より 重要度は上らしいですね(中略)本人は悪くはないでしょうが」

   なお一般紙(全国紙)の構成はスポーツ紙と異なり、読売、朝日、毎日、産経いずれも大きく「松田200号」を載せ、その直下へ「大谷復帰」が控え目に配されていた。

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