ソフトバンクが松田宣浩内野手の通算200号などで日本ハムに完封勝利。ところが、翌日スポーツ紙面は復帰した日本ハム・大谷翔平の空振り三振が大ニュースだった。
インターネット上では「三振でも松田の通算200号より 重要度は上らしいですね」とため息がもれている。
199号から約3週間足踏み
ソフトバンクは2017年6月27日、ヤフオクドームに日本ハムを迎えた試合で3本塁打を含む7安打6得点。守っては先発・石川柊太投手が7回1安打無失点12奪三振の快投などで完封勝利した。
松田は6月8日に通算199号を放ってから大台へ足踏みが続いていた。この日も4回の第2打席はポール際への飛球がファウルとされ、リプレー検証でも覆らなかったが、仕切り直しで中堅方向へ大台の200号を叩き込んだ。
一方、日本ハムの大谷は8回、4月8日の負傷交代以来80日ぶりに代打で実戦復帰。カウント1-1から3球目を強振してファウル、4球目のボール球を見送り、5球目で空振り三振に倒れた。日本ハムはチーム全体でも1安打に抑えられる完敗だった。
それでも試合翌日28日付のスポーツ紙の紙面で大きく報じられたのは「大谷空振り三振」だった。日刊スポーツは1面に「日本中が待っていた」の見出しで全5球を振り返り、松田を含むソフトバンクはモノクロの5面で「リプレー検証後打ち直し200号」と大きく扱った。サンケイスポーツはモノクロ5面で紙面の4分の1を割いて「魅せた豪快スイング」などの文言とともに大谷、その半分ほどの紙幅で同じ5面にソフトバンクや松田の結果を掲載した。