和歌山の医薬品メーカー「違反」の余波 大阪の同名会社に苦情殺到のとばっちり

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「会社の信頼性が非常に大事」と社長

   全くの偶然による「社名の一致」から生じたハプニングだが、事業に悪影響を及ぼす可能性が出てきたら放置はできない。会見で山本社長は、和歌山の会社とはビジネスが異なるうえ「全くの他人、無関係、血縁関係もいっさいありません」と強調。また「会社の信頼性が非常に大事」であり、製品の技術力、安全性と並んで、ひとつでも欠けたら大変だと話した。

   6月26日付の朝日新聞朝刊は、和歌山の山本化学工業が、「てんかん発作の治療薬に使われる『ゾニサミド』の製造でも混ぜる薬剤を無届けで変更していた」と、同社関係者の話を基に報じた。同社は朝日新聞の取材に、「いまだ処分が決まっていないので、回答は保留させていただきます」とコメントした。

   くしくも大阪の山本化学工業が緊急会見を開いた日の朝に報道されたが、その影響を同社メディア企画の担当者にたずねると、「(問い合わせや苦情は)少し増えた程度。22日の(風邪薬に中国製品を無届けで混ぜたとの)報道の比ではありませんでした」。徐々に誤解は解けてきたようだが、予期しない事態に振り回された格好だ。

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