歴代最多連勝記録を30年ぶりに更新した、将棋の最年少プロ棋士・中学3年生の藤井聡太四段(14)。公式グッズの扇子やクリアファイルは完売、「勝負メシ」を出前する店では同じメニューの注文が殺到、将棋教室に通う子どもが急増するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ぶりだ。
その落ち着いた佇まいや口調から、度々「中学生には思えない」と称えられるが、対局中に見せた意外な中学生らしさに「可愛い」と注目が集まっている。
「バリバリ伝説」
29連勝を賭けた2017年6月27日に行われた増田康宏四段(19)との対局の様子は、「Abema TV」「ニコニコ生放送」「将棋プレミアム」で生中継され、多くの人が勝負の行方を見守った。この日も、藤井四段が「勝負メシ」に何を注文するか視線が注がれたのと同時に、支払いの際に取り出した財布から響いた「バリバリ」音に興味を抱いた人も少なくない。
「バリバリ」音は、面ファスナー(マジックテープなど)式の布製の折りたたみ財布ならではのものだ。中学生にして既に数百万円以上の収入を得ていながら、高級革財布などではなく、巷の中学生と変わらない財布を愛用していることに親近感を覚える人が多いようで、
「藤井四段の財布がマジックテープってところで中学生っていうのを感じた」
「好感度がかなりアップしました。いいぞ!中学生!」
「萌えポイントすぎる」
「雰囲気もかなり大人びてるけど、財布はバリバリ財布でとても安心した」
「財布バリバリしてて可愛いすぎ」
などと、意外な場面で明らかになった「中学生らしさ」が藤井四段の人気をさらに高めている。
藤井四段の財布が発するこの音は、以前から一部の間で関心が高く、「バリバリ伝説」と呼ぶ動きもある。15日に行われた瀬川晶司五段との対局で、ファスナー式の財布が使われた際には、「バリバリ」音が聞けずに落胆する声があがったほどだ。