【健康カプセル! ゲンキの時間】(TBS系)
血液サラサラ、らっきょうの健康パワーを産地鳥取に探る!
キラキラ光って「生きた宝石」とも呼ばれるらっきょうには、健康のエキスがいっぱい詰まっている。夏野菜のらっきょうは6~7月が旬だ。
番組では、らっきょうの出荷量日本一の鳥取県福部町を訪れて、地元のらっきょう農家の人々から簡単手軽な「らっきょう料理」の数々を教えてもらった。
ゴボウの5倍もある水溶性食物繊維
番組リポーターのお笑い芸人・えとう窓口は、らっきょう農家の香川さんの畑で、とれたてのらっきょうを食べさせてもらった。
えとう「う~ん、美味しい。辛さの中に繊細さを感じる味ですね」
香川さん「これからの時期はらっきょうのニオイが村中にするようになります。そのニオイが健康のもとになるんです。みんな風邪を引かなくなります」
ニオイが健康のもととはどういうことか。京都光華女子大学でらっきょうの健康パワーを研究している廣田孝子教授がこう解説した。
廣田教授「らっきょうのニオイ成分はアリシンといい、血液をサラサラにするほか、免疫力を高め、風邪の予防が期待できるのです。また、抗がん作用があるといわれ、特に胃がんに効果があるといわれています。それに、らっきょうは食物繊維が野菜の中でトップクラスです。ゴボウの5倍多く含まれています。その多くがフルクタンと呼ばれる水溶性食物繊維で、血糖値上昇やコレステロール値増加を抑制する効果があるのです。現代人に不足しがちな水溶性食物繊維を、らっきょうで手軽に補うことができます」
らっきょうの定番といえば甘酢漬けだ。カレーとのトッピングがよく知られているが、この組み合わせは、胃がもたれるカレーにらっきょうの酢が消化を助ける抜群の組み合わせだという。ただし、らっきょうを甘酢漬けにすると、フルクタンが漬け汁に溶け出るため、らっきょうだけでなく漬け汁ごとカレーにかけないともったいない。フルクタンの効果を引き出すには「生らっきょう」が一番いいという。
らっきょうの栄養を丸ごといただくドレッシング
その「生らっきょう」のパワーを最大限に生かすお手軽料理を福部町のJA鳥取いなばの人々に教えてもらった。その1つが「焼きらっきょう」だ。作り方はこうだ。
【焼きらっきょう】
(1)材料:生らっきょう、みりん、砂糖、醤油。
(2)作り方:皮をむいたらっきょうをフライパンで焼き目がつくまで焼く。みりん、砂糖、しょうゆで漬け汁を作る。焼いたらっきょうを漬け汁に漬ければ完成。夏は冷やして食べると美味しい。
続いて、豚肉を巻いた「らっきょうカツ」。豚肉のビタミンB1を吸収を高め、疲労回復の効果が期待できる。
【らっきょうカツ】
(1)材料:豚肉、らっきょう、豆板醤、小麦粉、溶き卵、パン粉、揚げ油。
(2)作り方:豚肉の片面に豆板醤を塗る。その豚肉でらっきょうを巻き、爪楊枝でほどけないように留め、小麦粉、卵、パン粉で衣をつける。揚げ油でカラッと揚げて完成。
最後に何にでもかけて、らっきょうの栄養を丸ごといただく「らっきょうドレッシング」。
【らっきょうドレッシング】
(1)材料:らっきょう、からし、らっきょうの漬け汁、オリーブオイルなど。
(2)作り方:らっきょう、からし、らっきょうの漬け汁、オリーブオイルをミキサーに入れる。ミキサーで撹拌したら完成。サラダなどにかけるといい。
番組ではスタジオでこれらの料理を試食した。
MCの渡辺満里奈「(焼きらっきょうは)辛みがまろやかになっています。香ばしい」
リポーターのえとう「(らっきょうドレッシングは)フレンチな感じがする」
最後に廣田教授がこうアドバイスをした。
廣田教授「らっきょうのアリシンのニオイが苦手な人は、食べた後にリンゴなどポリフェノールを含む食材を食べると、ニオイを抑えることができます。らっきょうは、1日に小粒で10個、大粒で3個が目安で、血糖値を下げる効果が期待できますが、食べ過ぎると胃が荒れるため注意してください」