フルマラソン出産の女性の夫は、伴走するも途中でバテた
臨月でフルマラソンに出場、ゴール直後に出産した女性もいる。2011年10月10日付ロイター通信によると、米シカゴで10月9日に行われたシカゴマラソンで、アンバー・ミラーさん(27)は妊娠39週目で42.195キロに出場。6時間25分で完走した直後に陣痛が始まり、病院に直行し女児を出産した。自然分娩で母子ともに健康だった。
実は、アンバーさんは第1子、第2子の時も妊娠17週目でフルマラソンを完走した経験があり、「妊娠マラソン」のベテランなのだ。「半分は走って、残りはゴールまで歩く計画を立てていた。レース後半、陣痛の始まりを感じたけど、2マイル走り2マイル歩いてを繰り返しゴールできました。みんな大きなお腹の私に声援を送ってくれました。走る方が出産よりはるかに楽でした」と語った。
さすがに3度目とはいえ臨月なので、夫のジョーさんも心配になり、一緒に走った。ところが途中でバテてしまい、アンバーさんより遅くゴールした。アンバーさんの担当医師は「決して無理をせず途中で歩くこと、そして夫が伴走してしっかりケアすること」を条件にマラソン出場を許可したのだが......。
日本でも2013年に女子ゴルフの茂木浩美選手(当時43歳)が妊娠4か月でツアーに参加、6か月半で「産休」に入るまでプレーを続けた。「『2人』でするゴルフは楽しい」という名セリフを残した。