4つのがん患い「余命半年」宣告 「ゆーとぴあ」ホープが生還できたわけ

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「病気は自慢しろ」の意味

   手術から5か月後、急激に体重が減り再び病院で検査を受けた。すると、胃と小腸にがんが同時に見つかった。ホープさん曰く、小腸のがんは「何十万人にひとり」という珍しさだという。

   がんの摘出は、前回以上の大手術となる。その直前、テレビの正月番組に出演したホープさんは、これから命のかかった手術に臨む男性とは思えないほど明るい表情で芸を披露していた。

   8時間に及ぶ手術は成功した。その5か月後、ホープさんはお笑いの舞台に復帰する。今では舞台上で、あえてがんの手術痕を見せるなど、がんの理解を広めようと活動している。

   がんをきっかけに、10年前に一方的に別れた「ゆーとぴあ」の相方、ピースさん(62)とも再会した。ピースさんもがんを患い、電話で話をするうちに付き合いが復活したという。

   ホープさんは、たとえ自分の病状が深刻でも、入院中は自分の病室に同じがん患者を「友人」として集め、がんを笑い飛ばすようにふるまった。番組に出演した日本薬科大学学長で漢方医の丁宗鐵氏は、こう話す。

丁氏「漢方では昔から、『病気は自慢しろ』っていう。自分の病気を語ることで仲間が増え、新しい治療法なども知ることができる。隠すのが一番いけない」

   また、笑いは免疫力を上げる効果を期待できるという。ホープさんが芸人らしく、がんを笑いに変えたのは、4つのがんに打ち勝つ一助となったかもしれない。

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