歌舞伎役者の市川海老蔵さん(39)が2017年6月26日ブログを更新し、妻・小林麻央さん(享年34)を亡くした悲しみに暮れる自分に対し、「しっかりしろ! 海老蔵!」と活を入れた。同日、麻央さんと最後のお別れが行われた。
25日朝のブログでは、「こんなにも台本が頭に入らないのは初めて」「涙で台本みれない」など、大きな喪失感をあらわにしていた。
朝は勸玄くん号泣で「途方にくれる」
麻央さんを失った「耐えられないかなしさ」の最中にもかかわらず、
「舞台をやるために 生まれたので やるしかないです」
と、自身の定めである舞台公演を続けてきた海老蔵さんが、25日昼、自主公演「ABKAI2017」の千穐楽(=せんしゅうらく)、最後の舞台を迎えた。
その後更新された、麻央さんの「みたまうつしの儀」を終えたことを報告するブログに掲載された自撮り写真は、自身でも「私顔が疲れてるのかな笑...」と指摘するほど、頬がこけて目が虚ろだった。
同じく「舞台をやるために生まれた」定めを背負う長男の勸玄くん(4)も、海老蔵さんの公演中に張っていた気が緩んだのだろう。その晩、一緒に寝たいと訴え、翌26日朝には突然泣き出したという。海老蔵さんは
「ママを失った事をカンカンなりに必死に耐えてたんだ...」
と、小さな息子の胸中に気づき、「抱きしめることしか できない」自分に打ちひしがれた。
そして、母親の愛や温もりを感じさせてあげることができないことに心を痛め、
「この歳で母を失うという 2人の心の傷を そしてこの先数十年 その愛が注がれない不安、 途方にくれる朝です」
と、不安を募らせた。
それでも数時間後には、結婚式の時の写真やまだ小さな麗禾ちゃんと勸玄くんを抱っこした家族4人の記念写真など、思い出の写真から力をもらい、
「しっかりしろ! 海老蔵!」
と自身を奮い立たせ、前を向く姿勢を見せた。
この日は「まおとの最後のお別れ」が行われ、子どもたちも全ての行事に立ち会ったという。2人がどう感じたかは分からないというが、
「常に2人に愛を注ぎたいと思います」
と、誓いの言葉で結んだ。