引きこもり対策にも
それでは、なぜ50~60代で「ポケモンGO」の継続率が高いのか。
日本SPセンター・シニアマーケティング研究所(東京・渋谷)の担当者は21日、J-CASTニュースの取材に対し、あくまで推測ですが、と前置きしつつ3点を指摘する。
1点目が、「子・孫による影響」。
子どもが、ポケモンの第一世代(1996年~98年発売の赤・緑・青・ピカチュウ版)のため、「親子でポケモンを楽しんでいたので親しみがあるシニア世代は少なくないと思います」。
また、「ポケモンGOに熱中する孫とコミュニケーションをとるために始め、自身も傾倒するシニアが多いのでは」とも予想する。
2点目は、「設計が非常にシンプルなため」だ。
ポケモンGOは、ゲーム初心者でも楽しめるよう、わかりやすい操作方法を特徴とする。そのため、「シニアでも気軽に挑戦しやすい」という。さらに、
「シニア世代は他の年代に比べて一度ハマると息が長いです。それが継続率の高さにつながっているのかもしれません」。
3点目は、「健康維持・増進のため」。
ゲームでは、位置情報をもとにストーリーが展開するため、利用者は「歩行」を強いられる。よって、ちょっとした外出先や旅先での暇つぶしとして重宝される。健康維持・増進目的での利用者も一定数いるようだ。
「現在、シニアのひきこもりが問題となっていますが、ポケモンGOがより普及することで問題解決に一役買うかもしれません」
と生活改善効果も期待できるとした。