英BBC「闘病ブログの『草分け』」 小林麻央さん訃報、海外メディアでも

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   がん闘病の末に亡くなった小林麻央さん(享年34)の訃報は、海外メディアも相次いで報じた。

   2016年に麻央さんを「世界に影響を与える『100人の女性』」の1人に選出していた英国公共放送のBBCは、闘病生活を発信し続けた麻央さんのブログを「草分け的な存在」と伝えた。

  • 小林麻央さんの訃報を英BBCも伝えた(画像はBBCウェブサイトから)
    小林麻央さんの訃報を英BBCも伝えた(画像はBBCウェブサイトから)
  • 小林麻央さんの訃報を英BBCも伝えた(画像はBBCウェブサイトから)

「がん闘病記を公に伝え、多くの支持を受けた」

   麻央さんの夫・市川海老蔵さん(39)は2017年6月23日、東京都内で開いた記者会見で、麻央さんが22日夜に死去したことを明らかにした。麻央さんのブログにも触れ、「ブログというものを始めて、同じ病の人や苦しんでいる人たちと喜びや悲しみを分かち合っている妻の姿は、私からすると人ではないというか、何と言うんですかね...すごい人だなって」と述べた。

   海老蔵さんは1年前の16年6月に麻央さんが乳がんを患っていることを公表。その後、麻央さんは「がんの陰に隠れないで」という医者の言葉を受けて16年9月にブログ「KOKORO.」を開設し、闘病生活を伝え続けていた。

   BBCは6月23日、ウェブサイトで「小林麻央さん:日本のがんブロガー死去、34歳」の見出しで訃報を伝えた。BBCの記事では、「がん闘病記を公に伝え、多くの支持を受けた日本のニュースキャスターが亡くなった」として「小林さんのブログは、個人の苦難をあまり話したがらない国にあって草分け的な存在だった」と称えた。

   記事では「『完璧な母』との理想を追い求めていた彼女は、病気と『関連づけられる』ことを恐れて、多くの人々と同様に当初、自身が乳がん闘病中であることを世間には隠していた」が、「闘病中であることを日本のメディアが報道した後、彼女は『日の当たる場所に出る』決心をした。そして、自身が日本にどれだけ支援できるかを見出した」とブログを主とした麻央さんの発信の決断を伝えている。

「がん患者をはじめ多くの人々を鼓舞する」

   BBCは16年、世界に影響を与える「今年の女性100人」の1人に麻央さんを選出した。麻央さんは16年11月23日付でBBCに寄稿し、家族への愛情と、人生の決意をこうつづっていた。

「家族は、私が彼らのために料理を作れなくても、幼稚園の送り迎えができなくても、私を妻として、母として、以前と同じく、認め、信じ、愛してくれていました。私は、そんな家族のために、誇らしい妻、強い母でありたいと思いました」
「与えられた時間を、病気の色だけに支配されることは、やめました。なりたい自分になる。人生をより色どり豊かなものにするために。だって、人生は一度きりだから」

   他に、タイの英字紙「バンコク・ポスト」も17年6月23日、麻央さんのブログについて「小林さんはがん治療を受けている間、自身の病気について、またそれが自身の人生観をどう変えていったかを書き続けた。ブログの読者は250万人以上にのぼった」とする記事をウェブサイトに掲載した。

   また、NHKの国際放送「NHK WORLD」の英語ニュースでも17年6月23日、麻央さんの訃報を伝えた。「彼女のブログでの言葉は、がん患者をはじめ多くの人々を鼓舞するために引用されていた」と功績を称えている。

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