「がん患者をはじめ多くの人々を鼓舞する」
BBCは16年、世界に影響を与える「今年の女性100人」の1人に麻央さんを選出した。麻央さんは16年11月23日付でBBCに寄稿し、家族への愛情と、人生の決意をこうつづっていた。
「家族は、私が彼らのために料理を作れなくても、幼稚園の送り迎えができなくても、私を妻として、母として、以前と同じく、認め、信じ、愛してくれていました。私は、そんな家族のために、誇らしい妻、強い母でありたいと思いました」
「与えられた時間を、病気の色だけに支配されることは、やめました。なりたい自分になる。人生をより色どり豊かなものにするために。だって、人生は一度きりだから」
他に、タイの英字紙「バンコク・ポスト」も17年6月23日、麻央さんのブログについて「小林さんはがん治療を受けている間、自身の病気について、またそれが自身の人生観をどう変えていったかを書き続けた。ブログの読者は250万人以上にのぼった」とする記事をウェブサイトに掲載した。
また、NHKの国際放送「NHK WORLD」の英語ニュースでも17年6月23日、麻央さんの訃報を伝えた。「彼女のブログでの言葉は、がん患者をはじめ多くの人々を鼓舞するために引用されていた」と功績を称えている。