認知症の高齢者は、年々増加している。内閣府の「平成28年(2016年)版高齢社会白書(概要版)」によると、65歳以上の認知症患者数は2012年の462万人から、2025年には約700万人に達すると推計されている。
認知症はいくつもの種類がある。そのなかで割合が多い3種類がアルツハイマー型、脳血管性、そしてレビー小体型認知症(DLB)だ。世界的に有名な日本人、オノ・ヨーコさん(84)が、DLBを患っているとの話がある。
実弟が「本人も認識している」と明かす
ジョン・レノンの名曲「イマジン」。この曲の共作者として、妻のオノ・ヨーコさんの名がクレジットされることになった。全米音楽出版社協会が2017年6月14日に発表すると、2人の息子のショーン・レノンさんは「インスタグラム」にヨーコさんらと一緒の写真を投稿、「母は涙がこみ上げていた」と明かした。ヨーコさん自身もツイッターで、協会に謝意を表すなど喜んでいた。
ただ、高齢のヨーコさんには健康不安がささやかれている。2016年2月、米ニューヨークの自宅から救急搬送され、一時は脳卒中との話が出た。さらに「週刊新潮」2017年5月4・11号では、ヨーコさんの実弟の啓輔氏が同誌の取材に、息子のショーンさんから聞いたとして「DLBという認知症らしいんだ。本人も認識しているよ」と明かした。そうと分かったのは「去年の5月か6月かそのへん」だという。
4月15日付の英大衆紙「ミラー」電子版には、車椅子に乗ったヨーコさんが、介助する女性に押されて自宅近くのニューヨーク・セントラルパークを散歩している写真が掲載された。その様子を見ていた人は、ヨーコさんはおよそ30分間の外出中1度も車椅子から立ち上がらず、弱々しい印象だったという。
ヨーコさんがDLBか否か、啓輔氏の証言以外には確かめようがない。ただ一般的に、高齢者にとっては珍しい病気ではないようだ。
2017年5月22日放送の「情報ライブミヤネ屋」(日本テレビ系)では、ヨーコさんのニュースを取り上げたが、ゲストで出演していたタレントのRIKACOさん(51)は、4年前に父がDLBを発症したと明かした。「落ち着きがないところから始まって...2年前にDLBだと分かったんです」。初めはじゅうたんをむしって「虫がいる」、また「そこに人がいるからよけてくれ」と言っていたという。