芸能人から「損害賠償」求められる可能性も...
アディーレ法律事務所の岩沙好幸弁護士は、こうしたスパムによる宣伝行為は、インスタの利用規約に反するのはもちろんのこと、「犯罪が成立する」場合もあると指摘する。
「例えば、著名人のインスタのコメント欄に、関係のない美容製品などの宣伝(スパム)を大量に書きこむと、ファンとの交流という芸能活動を妨害しているため、偽計業務妨害罪が成立する可能性があります。法定刑は3年以下の懲役または50万円以下の罰金です」
さらに「何を損害とするかは難しい」ものの、「犯罪が成立しなかったとしても、ファンとの交流を妨害されているわけですから損害賠償請求をする余地があります」ともいう。
うっとうしいだけではなく、法に触れる、あるいは「損害賠償」の対象になる可能性もあるインスタスパム。業者は、いったい何者なのか。
冒頭の「株式会社」は、住所は上記のようにマンスリーマンションで、問い合わせ先は「050」から始まるIP電話で固定電話ではない。しかも、番号はしばしば差し替わる。