東京都議選(2017年7月2日投開票、定数127)が6月23日、告示された。小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」(都民ファ)と、公明党などの支持勢力を合わせて過半数を確保できるか最大の焦点だ。
都議選は国政選挙の「前哨戦」だと考えられているだけあって、各党は「第一声」に党首級を投入。国政選挙並みの体制で臨む。SNSでも、候補者の演説の場所や動画が次々に投稿されるなど「空中戦」が始まった。東京都連や支部のアカウントだけではなく、党本部のアカウントでも候補者の演説情報を拡散するなど、空中戦も「国政選挙並み」だ。
自民党は党本部「広報」アカが都連投稿をリツイート
都民ファーストの会は小池氏が渋谷駅前で第一声をあげた。その他の党も党首級を投入した。自民党は安倍晋三首相(党総裁)が沖縄戦戦没者追悼式に出席していため、二階俊博幹事長がJR王子駅前で演説。民進党は蓮舫代表が中野駅で、公明党は山口那津男代表が目黒駅前で、日本維新の会は松井一郎代表が蒲田駅前で、それぞれ支持を訴えた。
SNSでの「空中戦」は、各党さまざまだ。自民党東京都連のツイッターアカウントは、6月22日に23日の演説予定をツイートしたが、6月23日には18時時点では
「首都・東京の未来を守る戦いに挑みます!」
などと1回ツイートしたのみ。フォロワー(読者)数は2700人に過ぎない。ただ、党本部の「自民党広報」アカウント(フォロワー数10万3000人)が、都連の書き込みをリツイートし、都連のアカウントの拡散力の低さを補っている。