歌舞伎役者の市川海老蔵さん(39)が2017年6月23日午後、都内で会見を開き、乳がんで闘病中だった妻・小林麻央さんが亡くなったことを報告した。22日夜、最期に「愛してる」という言葉を残して自宅で息を引き取ったという。
記者会見直前にもブログを更新し、「昨日 天国へ向かって旅立った」と明かしていた。
「僕を変えた奥さん」
黒いスーツとネクタイの喪服に身を包んで400人の報道陣の前に現れた海老蔵さんは、「昨日(22日)夜に妻・麻央が旅立ちました」と報告。下まぶたは赤く、泣きはらした後のような疲れた表情だった。
麻央さんが息を引き取る瞬間に「愛してる」と言ったことを明かすと、そのまま言葉を詰まらせ、こぼれる涙を押さえた。さらに溢れ出る涙を両手でぬぐいながら、「その一言を言って、泣いちゃいますよね、そう一言『愛してる』と言ってそのまま旅立ちました」と明かした。頬は涙で濡れていた。
病気から快復した暁には多くの人の救いになれるような存在になりたいと語っていた麻央さんを、海老蔵さんは「人ではないというか、すごい人だな」と感心し、ハンカチで涙と鼻水をぬぐいながら、「総合的に教わったこと、今後も教わり続けることは愛なんだと思います」と語った。
麻央さんが亡くなった今、出会ってから息を引き取るまでの全部の表情が目に浮かぶと、ハンカチで鼻を押さえながら、麻央さんと過ごした日々に思いを馳せた。
海老蔵さんは終始目に涙を浮かべ、鼻をすすったり、言葉を詰まらせたりしながら、
「多くの麻央の事を応援して下さった方、麻央と共に戦っている方々、本当に昨日、先に旅立ちましたけれども、ずっと麻央はきっと皆さまの側にいると思いますので、本当に色々ありがとうございました」
と会見を締めくくった。