番組スタッフらの打ち合わせに「びっくり」
余談であるが、筆者は本番前に番組スタッフらの打ち合わせを偶然にも小耳に挟んでしてしまった。「高橋さんはこう言います」というフレーズが何度も繰り返し聞こえたのでびっくりしたものだ。
なお、同番組に出演していたコメンテーターのデーブ・スペクター氏から、CM中に「なぜ、加計と同じく獣医学部の申請をして却下された京産大(京都産業大)は、国を訴えないのか」と筆者に聞いて来た。
これに対して、「もともと獣医系団体からの政治力学が働いたため、1校しか新設できなくなってしまった。今回は加計の方が申請が先だったので加計になったが、次は京産大にも認可がおりるだろうから、今は波風を立てないほうがいいと判断したのではないか」と答えたら、納得して、その質問は番組中にはしてこなかった。CM中には重要なことは話さない方がいい。
さて、テレビ業界とは面白い。テレビ朝日の出演後、フジテレビ「ユアタイム」からも出演依頼がきた。どうも、テレビ朝日の番組では筆者の発言が遮られているように映ったため、その点について話を聞いてみたいとなったようだ。
その様子は、FNNサイトの記事「『加計問題』 高橋洋一氏に聞きました」(6月17日)で確認できる。
++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわ
ゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。著書に
「さらば財務省!」(講談社)、「図解ピケティ入門」(あさ出版)、「『日経新聞』には絶対に載らない 日本の大正解」(ビジネス社)など。