三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「市民のプライド・ランキング」に関する調査で、その中心的な項目である、住民の「愛着」と「誇り」の順位では、共に福岡市がトップであることが分かった。
同調査は今回が初めてで、政令指定都市の20市と「東京都区部」(全体)の計21自治体・区部の住民(各200人)を対象に2017年2月、アンケート形式で行った。6月14日、結果を発表した。
「誇り」ランキング、2位は京都市
質問は大きく分けて、(1)都市に対する愛着と誇り、(2)都市のお勧め度合い、(3)都市のイメージに対する共感度合い、(4)最も魅力的に感じる都市(各都市の居住者が選択した上位5項目)の4部門。
中でも、直接的に「市民のプライド」を尋ねた、部門(1)の「都市に対する愛着と誇り」では、自身が住む都市に対する「愛着」と「誇り」をそれぞれ「10点満点」で採点してもらった上で、3段階に区分けし指数化した(マイナスの点数もあり得る)。
その結果、「愛着」の1位は福岡市(55.5点)で、以下、2位・札幌市(47.5点)、3位・京都市(43.5点)と続いた。2大都市圏をみると、東京都区部は12位(29.5点)、大阪市は14位(26.5点)だった。最下位(21位)は、相模原市(14.5点)。
また、「誇り」でもトップは福岡市(39.5点)だった。2位には、「愛着」で3位の京都市(38.5点)が入り、3位は神戸市(25.5点)。東京都区部は9位(7.5点)、大阪市は16位(マイナス7.0点)と、いずれもふるわなかった。
「都市の発展に対する市民の実感が反映」
同社では、「愛着」の点数から「誇り」の点数を引いた数字を「自信をもって外部の人に誇れるか」を示す指標と考え、こちらもランキング化しており、この項目では、1位は京都市で、2位は神戸市、福岡市は5位だった。
他にも、部門(2)の「都市のお勧め度合い」で、「全般的に良い街であること」「アフターファイブを楽しむこと」など、10項目中9項目で福岡市は1位となった。
残る2部門でも、福岡市は健闘。部門(3)の「都市のイメージに対する共感度合い」の(1位の得票率が20%を超えた)20項目のイメージのうち、「便利」「成長」など3項目で福岡市が1位となり、同社では「都市の発展に対する市民の実感が反映」などと分析している。