100歳長寿者の食べ物の1位豚肉、2位豆腐、3位鶏肉
100歳以上の長寿者がいつも食べているものを調査したデータがある。週3日以上食べるものの1位は豚肉、2位豆腐、3位鶏肉、4位サケ(鮭)、5位キャベツ、6位納豆、7位ヨーグルト、8位リンゴ、9位サバ、10位梅干し。野菜が少なく、肉と魚が多いことがわかる。また、肉を多く食べると、脳の働きを活発にして認知症などになりにくいのだ。
横越教授「脳が記憶をしたり学習したり、ちゃんと機能するためには神経伝達物質が欠かせません。脳の中に張り巡らされたネットワークのつなぎ目を橋渡しするのが神経伝達物質です。ドーパミン、セロトニンなど50種類以上にもなりますが、その材料がアミノ酸です。アミノ酸は20種類必要で、複数のアミノ酸が様々に結合し50種類以上の神経伝達物質を作り出します。その20種類のアミノ酸すべてをバランスよく含んでいるのが肉なのです」
肉をあまり食べずにアミノ酸が足りなくなるとどうなるのだろうか。
横越教授「私たちの体の調節をしているのは酵素とホルモンです。これらもアミノ酸から作られていますので、アミノ酸が不足すると、体全体が不調をきたします。いろんなストレス、食欲不振、うつ病、統合失調症、不眠症といった生活活動全般に悪影響が出てきます」
チエさんの体調がすぐれなかったのは肉を食べなかったからだ。横越教授は「もちろん食品の常として、肉の食べすぎはよくありませんが」と断ったうえで、栄養以外でも肉の効用をこう語った。
横越教授「肉というとタンパク質メインに考えますが、バーベキューや焼肉など、みんなでワイワイ食べると楽しいですね。気分や心にもいい影響を与えて、それが内側からキレイにつながる面もあると思います」
そこで番組では、最後に家庭でやる「最適なステーキの焼き方」を紹介した。伝授したのは、東京農業大学名誉教授で「肉焼き総研所長」の鈴木敏郎さん。
焼くのは厚さ2センチのサーロインステーキ用の牛肉だ。
鈴木敏郎さん「ホットプレートで焼く場合、強火(250度)で片側をじっくり焼くのが鉄則です。最大のポイントは、ひっくり返すタイミング。下から火が通って、表面に肉汁がにじみ出て、白く輝いている瞬間にひっくり返せば、タンパク質とうま味を肉の中に閉じ込めることができます」
これで家庭でも「ミディアム・レア」のステーキが楽しめるはず。お試しあれ!