松山英樹、全米2位の偉業だが青木功とは別次元の「優勝争い」

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メジャーは高額賞金の大会、なまじでは...

   松山にすれば計算通りにいかなかったというところだろう。

   初日は「ストレスが溜まった」ラウンドだったが、自身メジャー最少スコアを記録した2日目は「うれしいラウンドになった」と自信を見せた。

   ところが3日目を終えると「(第4日は)ビッグスコアを出すしかない」と決死のコメントを出した。

   その第4日は「前半で2ケタアンダーに乗せたい」と臨み「12アンダーで上がったら面白くなる」と上位が落ちてくることに望みをかけた。その通りにスコアを伸ばした。開き直ってプレーしたのが優勝に次ぐ順位につながったいえる。

   この持てる力が優勝争いの状況のなかでプレーしたときに発揮できるかどうかが全英への課題だと思う。メジャー大会への各選手の挑戦はなまじの決意ではない。 今回の優勝賞金は、優勝したケプカが日本円で約2億4000万円、松山は役1億1700万円。この高額賞金を取りに来るのだから、メジャー大会はタフな戦いとなるのだ。勝ち抜くには高度な実力+強い精神力がすべてなのである。

   ゴルフは初日に出遅れると厳しい。今回の松山はその典型だった。

「練習をしっかりやり、全英に挑戦したい」

   松山の決意である。おそらく休むことなく調整に励むことだろう。課題を克服した晴れ姿を期待したい。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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