なぜ京浜東北線は東北までつながっていないのか JR東日本と国交省に聞く

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「京浜東北線という名前は旅客案内上の通称」

   なぜ京浜東北線なのに東北まで行かないのか。J-CASTニュースがJR東日本に取材したところ、広報担当者はこう説明する。

「京浜東北線の『東北』は、『東北地方』ではなく『東北本線』に由来していると聞いています。法律にもとづく届出上正式には、京浜東北線の横浜-東京間は東海道本線に、東京-大宮間は東北本線にそれぞれ含まれています。京浜東北線という名前は旅客案内上の通称なのです」

   鉄道事業を営むには、鉄道事業法にもとづいて国土交通省に鉄道事業基本計画の届出をし、免許を受けなければならない。JR東日本の場合、横浜駅-東京駅と東京駅-大宮駅を含む区間でそれぞれ東海道本線、東北本線という名称で免許を得ている。なお東北本線は東京駅を始発駅に、東北地方である岩手県の盛岡駅まで続いている。

   また、取材に答えた国土交通省・鉄道局・都市鉄道政策課の担当者によると、横浜-東京と東京-大宮の両区間で免許を得ている以上、これらをつなげた横浜-東京-大宮の区間で新たな届出をする必要はない。その理由を「届出の際は便宜上、東北本線や東海道本線などの『路線名』を記載しますが、免許がおりるのはあくまで『区間』だからです」と説明する。そのため、免許を得た区間内で京浜東北線を運行するのは問題がないのだという。

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