「ひふみん」加藤一二三・九段が現役引退 「幸せな棋士人生」

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   最高齢棋士の加藤一二三・九段(77)は、2017年6月20日に行われた第30期竜王戦6組の対局で高野智史四段(23)に敗れ、現役引退が決まった。

   加藤九段は1954年に当時最年少となる14歳7か月でプロデビューし、名人や十段、棋王などのタイトルと通算で8期獲得。「神武以来の天才」と称された。

   近年では、「ひふみん」の愛称で若い層にも親しまれ、インターネット上の放送プラットフォーム「FRESH!」に公式チャンネルを持つなど、対局以外の場でも積極的に活動している。

   20日の対局後は、メディアに対してコメントをしていなかったが、同日の21時頃にツイッターを更新し、

「本日を持ちまして、わたくし加藤一二三は公式戦からは現役を退く運びとなりました。当時の史上最年少記録となる14歳7ヶ月でのプロデビュー以来、63年もの長きに亘り、各棋戦を主催いただき多大なる御支援賜りましたすべてのスポンサーの皆様、報道関係者の皆様には、心より厚く御礼申し上げます。」
「10歳のとき新聞の観戦記に触れ将棋の本質を悟ったわたくしが、天職である将棋に、最善の環境の中、生涯を懸け全身全霊を傾け打ち込むことができましたのは、御支援賜りましたスポンサー、将棋ファンすべての皆様おひとりおひとりのおかげに他なりません。幸せな棋士人生をありがとうございました。」

と、引退の報告と将棋への思い、ファンへの感謝をつづった。

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