家電掃除機メーカーのエレクトロラックスは2017年6月19日、梅雨から夏にかけて激増するダニ対策の啓発のため、家のエリア別にダニの棲みかやアレルゲン量を可視化したダニのハザードマップを公開した。
「エレクトロラックス ダニ対策ラボ」(http://danilabo.jp)がそれで、ダニアレルゲンの専門家であるNPO法人東京アレルギー・呼吸器疾患研究所の白井秀治氏の監修を受けている。
「毛布はエサが豊富」「カーテンは糞が付着」
同社の発表資料によると、ダニは、家の中に数百万~数億匹いると推定され、30年前と比べ、ダニの数が約3倍に増えたといわれる。背景には、鉄筋コンクリートや新素材の使用により、家の中の気密性や保温性が高まり、ダニが繁殖しやすい環境となったためだ。
ハザードマップでは、チリダニのアレルゲンが多く検出される場所を「赤」、チリダニの棲みかになる、あるいはダニアレルゲンが検出されやすい場所を「黄」、ダニの繁殖場所にはなりにくい場所を「緑」で表示。「毛布は布団同様にエサが豊富でダニが増えやすい」「カーテンはダニの糞が飛んで付着しやすい」などとエリアごとに注意点を呼びかけている。また、白井氏が調査したエリアごとのアレルゲン量のグラフも表示した。
そして「ダニ対策の3か条」として次の3つを強調している。
(1)ダニを増やさない環境にする:ダニは爆発的な増殖力を持っているので、ダニが増えにくい温度や湿度に環境を整え、棲みかをなくす。
(2)死骸や糞をしっかり除去:ダニを殺しただけでは死骸や糞が残り、アレルゲンとなるので、掃除機で吸引する。
(3)部屋中を効率的に掃除:日常生活でダニの死骸や糞を含むハウスダストはあちこちに飛散する。効率的に部屋中を掃除し、ダニやホコリを除去する。