内閣府の男女共同参画局が「おとう飯(はん)」というキャンペーンを開始した。夫の料理へのハードルを下げ、家事に参加する時間を増やすための取り組みだ。
一方、インターネット上では「その前に労働時間を6時間ぐらいにすれば」「早く帰れないのが実情だろうに」などといった意見が少なくない。内閣府はどう考えているのか。
「これまで料理なんかできないと思っていたあなた」
内閣府は2017年6月12日に「おとう飯」キャンペーンを開始。特設サイトには「これまで料理なんかできないと思っていたあなた、立派な料理を作らなければいけないと思っていたあなた。いいんです。『おとう飯』ならいいんです! 簡単に、手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しければ、それが『おとう飯』」といったメッセージが書かれている。
J-CASTニュースの取材に答えた内閣府・男女共同参画局推進課の担当者によると、活動としては各種イベントに参加しての周知と、専用ウェブサイトでのこうしたイベント告知・情報発信などをしていく予定。狙いとしては「夫の料理参加へのハードルを下げたいと考えています」と話す。
「料理は、普段からやっている人にとっては簡単なことかもしれませんが、普段やらない人、できない人にとっては足踏みしがちです。そういう観念にとらわれず、難しいものじゃないという意識をもってもらえればという考えで『おとう飯』を立ち上げました」
キャンペーンでは「おとう飯大使」として、6歳の娘と2歳の息子を持ち、育児に関する民間資格も複数取得しているお笑いコンビ「イシバシハザマ」の石橋尊久さん(41)が選任され、6月12日には任命式が行われた。その模様はウェブサイトで公開しており、石橋さんが考案し、任命式で紹介した15分程度でできるレシピも掲載している。7月1日には岡山市で開かれる「第12回全国食育推進大会」に参加し、石橋さんのトークや簡単レシピの紹介などがなされる予定という。