AKB48のグループの「選抜総選挙」開票イベントでNMB48の須藤凜々花(すとう・りりか)さん(20)が「結婚宣言」した問題が、OGの大島優子さん(28)に飛び火した。
大島さんは「くそったれ」などの意味を持つ、Fで始まる4文字の英単語を使って結婚宣言を非難。ところが、この行動にも「下品極まりない」といった批判が相次ぎ、大島さんはツイッターで「不愉快な気持ちにさせてしまってごめんなさい」などと陳謝した。大島さんのツイッターには「反省する必要はない」「反省しろよ」などと様々な声が寄せられており、大島さんの行動についても賛否が分かれている。
2011年には「票数は皆さんの愛」主張
須藤さんの「結婚宣言」をめぐっては、(1)「恋愛禁止」の建前がある中で、大量の資金を投じて須藤さんに投票したファンを裏切った(2)スポーツ各紙が須藤さんをトップ項目に取り上げて「指原莉乃さん3連覇」「渡辺麻友さん卒業発表」といった話題の扱いが小さくなるなど、「総選挙」という舞台を台無しにした、といった大きく2つの点で批判が出ている。
大島さんは2017年6月17日の開票イベント後、インスタグラムの動画中継で
「何でもアリなんですね」
などと笑いながら
「総じて言いたいのは、この帽子がきっと、私の全ての言葉だと思う。せーの。キャハハハ」
と言い残して配信は終了。「せーの」のタイミングで画面に映った帽子には、Fで始まる4文字の英単語が描かれていた。いわゆる「Fワード」で須藤さんを非難したわけだ。
大島さんは、自らが2位になった11年の「選抜総選挙」のスピーチで、
「1人何枚も買って、本当に総選挙と言えるのか」
といった批判に
「私たちにとって、票数というのは皆さんの愛です」
と反論した経緯がある。大島さんにとって、須藤さんの「結婚宣言」が「ファンの愛」をないがしろにする行為だと映った可能性もある。
有吉「OBとかOGが学校に来て文句言うのが一番うざったい」
ただ、大島さんが掲げた単語は、英英辞書でも「卑しい俗語」として注意書きがある類のもの。当然のことながら「下品」だという指摘が相次いだ。大島さんの所属事務所の先輩にあたる有吉弘行さん(43)は6月18日夜放送のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN)で、
「下品極まりない。運動部でも何でもそうだけど、OBとかOGが学校に来て文句言うのが一番うざったい」
と発言。これに加えて、本来ならば「身内」の閉じられた空間で先輩が後輩に向けるべき発言を、誰もが見られる環境で発信したことを問題視した。
「そこのグループ(AKB48)でやってりゃ上下関係もあって、1期生、2期生だから偉いけどさ、世間にも流れているというのを認識としかないとさ、『あいつら、最近ちょっとやっぱり、ちゃんとできてないよね!』なんて言ってるとさ、『お前24~5の女がさ、どういうつもりでどういう口調で喋ってるんだ』って...」
大島さんは28歳、AKB48の2期生だ。
紅白の「サプライズ卒業発表」は「北島三郎に失礼」と批判
この「下品さ」に加えて、発言の表向きのテンションの高さと、大島さんが帽子で掲げた激しい言葉との落差に「恐怖」を感じる人もいた。女優の遠野なぎこさん(37)は6月19日夜放送のバラエティ番組「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、
「ちょっと、彼女を見る目が変わってしまいました。思いは分かるんですよ。そりゃ怒りもあるだろうし、『残念だな』とか『仲間として』とか思うんですが、もう恐怖心しか感じない。ホラーですよ」
「ちょっと、普通の女性がやることですか?あんな品のないこと」
と、不快感をぶちまけた。
これらの「下品」「OGが現役に口を出す」「怖い」といった批判とは別の角度からの声も相次いだ。大島さんは13年のNHK紅白歌合戦でAKB48からの卒業を発表。この年は北島三郎さん(80)にとって「ラスト紅白」だということが話題になっており、大島さんのサプライズ発表が「北島さんに対して失礼」だという批判が相次いだ。こういった経緯を念頭に、大島さんが須藤さんを非難することの妥当性を疑問視する声も、大島さんのアカウントには多数寄せられた。
一連の批判を受け、大島さんは6月19日夜、ツイッターで
「この度は、インスタ動画で不適切なコメントをして申し訳ございませんでした。
不愉快な気持ちにさせてしまってごめんなさい。反省しています」
と陳謝した。