イージス艦事故のせい? 映画「バトルシップ」放送中止に「批判の集中砲火」

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   日本テレビが2017年6月23日に放送予定だった映画「バトルシップ」の放送が中止になった事で、「金曜ロードSHOW!」(以下、ロードショー)の公式ツイッターが「炎上」する事態になった。

   映画の人気もさることながら、放送中止の理由がわからない、ということから騒動は始まり、17日に静岡県・伊豆半島沖で起きた米海軍イージス駆逐艦の衝突事故に配慮したものならば、映画の内容からして「おかしな対応」であり、「クレームに怯え視聴者を切り捨てた」と怒っているのだ。

  • 公式ツイッターが「炎上」(写真は「金曜ロードSHOW! 公式」から)
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  • 「バトルシップ」BD(写真はアマゾンから)
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「旭日旗」や自衛隊員の戦いでクレームの過去

   「バトルシップ」は、同局の「金曜ロードショー」で放送が決まっていた。ストーリーはハワイでアメリカを中心とした世界14か国の海軍が大規模軍事演習をしているところへ宇宙船に乗ったエイリアンが突然現れ、ほとんどの駆逐艦を撃沈してしまう。窮地に追い込まれた主人公たちは、1992年に退役しハワイで記念艦として保存されているアメリカ海軍の戦艦「ミズーリ」に乗り、人類を守るため最後の反撃に出る、というもの。日本での公開は12年4月。準主人公として、こんごう型護衛艦「みょうこう」艦長役の浅野忠信さん(43)が出演したことでも話題になった。

   放送を楽しみにしている人が多い中、「金曜ロードショー」の公式ツイッターは17年6月19日昼に、

「予定を変更して『ダークシャドウ』をお届けします。『バトルシップ』はまた別の機会にお届けしますので、楽しみにしてくださっていた方ごめんなさいー」

と報告した。ネット上ではまず、中止する理由が説明されていないと騒ぎになった。実はこの映画、「旭日旗」が映ったり、海上自衛隊員がエイリアンと戦ったり、アメリカ軍と親しすぎる、などの理由からクレームが出たことがある。これを疑った人もいたが、

   読売新聞の電子版が19日夕に中止理由について、

「エイリアンとの戦闘で沈没する場面などが、静岡県・伊豆半島沖で起きた米海軍イージス駆逐艦の衝突事故を連想させるためという」

と報じたことから騒ぎは大きくなり、ツイッターの勢い順ランキング「TwTimez」では、19日20時40分更新時にこの「金曜ロードショー」が第1位になった(1時間のリツイート数9420)。

   ネット上では「バトルシップ」の内容と衝突事故と結び付けるのは無理があるとし、「バカじゃねぇの?」などといった批判が展開され、「金曜ロードショー」の公式ツイッターが「炎上」する事態になった。

「放送する時期として適切ではないと判断しました」

   放送中止について「金曜ロードショー」のツイッターには、

「誰からの忖度受けたんか言うてみいや」
「米国海軍と海上自衛隊が協力して宇宙からの侵略者に立ち向かう映画ですよ?何の問題が?」
「バトルシップ見たがってた大勢の視聴者より、ごく1部のクレーマーのご機嫌取る方がそんなに大事ですか...」
「貴方達が世間に示したのは『配慮』ではない。『失望』だ。俺の知ってる金曜ロードショーはそんな弱虫じゃなかった」
「世相を考慮した結果、視聴者を蔑ろにしていることをお前もテレビ業界もいい加減気づけよ」

などといったことが書き込まれている。

   J-CASTニュースが6月20日に日本テレビに中止の理由を取材したところ、

「バトルシップを放送する時期として適切ではないと判断しました。適切ではない、というのは編成上の理由によるものです」

と担当者は説明している。

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